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03/28

なぜ、これほどまでに首都圏の人々が
不安にかられて買いだめに走ってしまったのか?
精神保健指定医である河本メンタルクリニック
顧問の小野博行先生に、この不安について伺った。
「買っておくと安心」が
「買わないと不安」に変化する

小野先生は、買えなくなることへの不安が
買いだめに走らせた原因だと言う。

地震発生後、時間とともに首都圏に住む人々も
被害の大きさを知り、「もしかすると品物が
なくなるかも。備蓄食料を買っておいた方が安心」
と考え始めたころ、ひと足先にスーパーや薬局に
買いだめに急ぐ人を見て、
「買っておかないとなくなってしまう!」
という焦りが生じた。
そして実際に店頭で商品が買えなかったり、
メディアなどで店頭から商品がなくなっていることを知り
焦りや不安は急激に増大し、過剰な買いだめに走らせると
言う悪循環を生み出してしまったのだ。

不安にならないための特効薬はない

「この買いだめに走る行動は、
日本人に強く現れる特徴とも言えます」(小野先生)


日本人は店頭には物が溢れていることが当然
だと思っているので、棚が空っぽになり買いたい物が
買えないという事態に
敏感に反応してしまうのだと言う。
どれだけメディアで買いだめする必要はないと
伝えていても買えなくなることへの不安を
払拭できない限り、買いだめに走ってしまうのだ。

小野先生は、国民性を考えてもこの不安を防ぐ方法は
ないが自分が不安になっていることを自覚すること、
随分と冷静な行動を取れるようになれると言う。

不安になっていることを自覚する

程度の差はあれ、だれもが不安を感じているいまだが
過度の不安を抱き買いだめに走っていていないかを
自分の行動から確認すると良い。
小野先生は下記の3つの項目に一つでも当てはまるものが
あれば、不安が増大されている可能性が高いと言う。

必要な量・数を計算しないままに、
手当たり次第買おうとする。
他の人が自分よりもたくさん買っていると、
その人以上に買いたくなる。
買って家に戻ると、買い足りなかったという気持ちに
捕われて、また買いに行ってしまう。

「不安が介在していない購入ならば、
そこには冷静な判断があるはずで、
必要な量・数の計算はするはず。
チェックした項目が多いほど、冷静なあり方から
はずれている状態と言えるでしょう」(小野先生)

もちろん不安にかられていることを
認識したとしても、周りが買いだめに走っている
状態で自分一人が冷静になるのは
簡単なことではないが、少しでも
「本当に必要なのだろうか?」
と立ち止まって考えることが出来れば
不安は増大しないし、気分も楽になる。

「今回のケースでは、できるだけ冷静になり
視野を広く持つことが不安を増大させない方法です」
(小野先生)

こんなときだからこそ、周りに翻弄されず
冷静に行動することが
被災された方々のためにも、自分のためにも
大切なのだろう。


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